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インドの「チャンドラヤーン」から地球の写真


さる10月22日に打ち上げられたインドの月探査機「チャンドラヤーン」は、地球周回軌道上で徐々に高度を上げているところです。11月1日現在、近地点が465 km、遠地点が26万7000 kmになっています。これは地球を一周するのに6日ほどかかる軌道です。月曜日に行う2分30秒の噴射によって遠地点を38万4000 kmにし、その後11月8日に月周回軌道に入る予定です。

日本の「かぐや」の場合もそうでしたが、月周回軌道への投入は非常に神経を使う作業です。指令はおそらくバンガロールの地上局から送られるものと思われますが、その他の地上局があるティルヴァナプラムはもちろん、モーリシャス、ブルネイ、ポートブレアなどの関係者も今から緊張していることでしょう。なお、母機から離れて月面に落下させる29 kgのMIP(Moon Impact Probe:月面衝突プローブ)の分離は、11月14日または15日に行われる模様です。どこに落とすかを現在科学者たちが慎重に検討しているところです。


【図1】 ▲拡大画像



【図2】 ▲拡大画像

「チャンドラヤーン」に搭載したTMC(Terrain Mapping Camera:地形マッピングカメラ)が、10月29日、バンガロールの管制センターからの指令を受けて起動し、テスト撮像を行い成功しました。まず9000 kmの高度からオーストラリア北岸(図1)、次いで高度7万kmからオーストラリア南岸(図2)を撮像し、地上局に送り届けました。このカメラは白黒で解像度5mの撮影をします。雲が多く、オーストラリアの陸地がよく分かりませんが、画像は非常に鮮明ですね。


宇宙航空研究開発機構 技術参与・名誉教授
NPO法人 子ども・宇宙・未来の会 会長    的川泰宣

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