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インドの「チャンドラヤーン」が月周回を開始


さる10月22日にスリハリコタの発射基地から打ち上げられ、地球から月への旅をつづけていたインドの月探査機チャンドラヤーン1号は、遠地点38万6,000kmの軌道にありましたが、先週の土曜日に、ペーニャのISRO追跡センターがビャラルの深宇宙管制センター(アンテナ直径18m, 32m)の支援を受けて電波指令を発し、搭載したメインエンジンを817秒間にわたって噴射し、本格的に月を回る軌道に入りました。そしていったん近月点高度500km、遠月点高度7,500kmの極軌道に入った後、101km×555km、周期約2時間の軌道に投入されています。最終的には100kmの円軌道をめざします。

ISRO(インド宇宙研究機構)のマダヴァン・ナイア議長は、「メインエンジンの噴射オペレーションの最中、私は胸がつぶれるかと思いました。インドの探査機が史上初めて月の周りを回っています!インドは、月周回軌道に衛星を送った世界で6番目の国になったのです!」と興奮気味に語っています。次のホームページには、チャンドラヤーンの軌道が動画で入っています。

http://isro.org/satellites/chandrayaan1highlights.aspx


ナイア議長は、「チャンドラヤーンに搭載したMIP(Moon Impact Probe:月面衝突プローブ)は11月15日ごろに月面に落とすことになろう」と述べています。29kgのこのMIPは、将来目標とする地点にランダーを降ろすためのテストであり、同時に月面に接近しながらの観測も視野に入れています。なお、11個の観測機器のうち、大雑把に言えば、5つがインド製、3つがヨーロッパ製、2つがアメリカ製、一つがブルガリア製となっています。

【チャンドラヤーンの構成図】


宇宙航空研究開発機構 技術参与・名誉教授
NPO法人 子ども・宇宙・未来の会 会長    的川泰宣

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